工場の進出事例 2024.07.16

CKD株式会社

北陸工場長

石本　一政ISHIMOTO　KAZUMASA

事業内容

CKDは、創業以来、自動化技術と流体制御技術を基盤に、時代の流れに合わせた開発、設計を続けてきました。現在では50万点を超える自動化商品とサービスを生み出し、モノづくりを通して世界中の人々の暮らしを支えています。
北陸工場は半導体製造装置に用いられる樹脂製バルブのマザー工場として、今後一層の半導体関連機器分野の需要拡大を見据え、生産体制の強化を図ります。
本工場は「人に寄りそい環境と調和する工場」をコンセプトに、従業員が快適な職場空間で働くことができるよう、開放的な食堂やリラックススペースを設置し、立体倉庫を中核にした物流や生産工程の自動化により、安全で働きやすい職場となっています。また太陽光発電やクリーンルームの省エネシステム、水資源のリサイクルシステム導入などにより、働く人だけでなく自然環境にも優しい工場となっています。

石川県進出の決め手

工場敷地は半導体関連機器の製造に必要な大量の水を確保することが可能です。また災害に強い強固な地盤や国道８号線に隣接し、小松空港や北陸新幹など物流や人などの良好なアクセスも進出の決め手となりました。
この土地は、伝統工芸の九谷焼に用いる花坂陶石を採掘していた場所でした。この九谷焼最大の魅力は絵付けであり、繊細な職人技で生み出されています。この工場で製造される機器製品も繊細で緻密であり高品質なものづくりが九谷焼とよく似ています。
このことから、九谷焼の「古（いにしえ）からの文化」と半導体の「最先端技術」の融合を工場意匠に取り入れました。九谷焼の絵付け工程前半にあたる白磁の白と呉須の黒による世界観を外観に表現することで、先進工場らしい引き締まった外観デザインとし、絵付け工程後半の色鮮や世界観は九谷五彩をモチーフとした見学廊下内部空間に表現しています。